前節のC大阪戦、79分から起用された河野広貴。練習ではボランチでプレーすることも多いが、今回は前線での起用だった。「どうしようかな」。久々の位置でのプレーに一瞬戸惑ったというが、「あそこで使われるということは、点を取れということ。裏に走ることだけを考えた」。
前々節の甲府戦で見せたように、ディフェンダーの裏へ果敢に飛び出してパスを呼び込んだ。その裏でボールを受けることもあったが、「なかなか仕掛けられなかった。イメージが湧かなくて」。得意のドリブル突破を見せられず、89分のチャン・ヒョンスの交代とともにボランチの位置に下がることに。時間にして約10分、そのなかで同世代の柿谷曜一朗に決勝点を奪われてしまうという、悔いの残る試合となった。
練習では変わらずキレのある動きを見せている河野だが、今季リーグ戦の出場はわずか4試合で35分のみ。けがもあり、苦しいシーズンを送っている。残り3試合と天皇杯で、輝きを見せられるか。
写真:河野は、すぐに彼のものと分かる独創的なスリッパで報道陣の前に現れた
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/11/12 18:15