来季のJ2降格が決まった大分で、森島康仁が苦しかった今季を振り返った。
開幕戦で先発出場したものの、以後はベンチスタート。途中出場しても時間が短く結果を残せない時期が続いた。自分はチームに必要とされていないのかと思い詰め、一時は移籍も考えたという。「でもその考えは数日であらためた。スズさんの言葉で自分が変わることができた」と、方向転換のきっかけがFリーグ神戸所属の鈴村拓也のアドバイスであることを明かした。
昨年末から上咽頭がんによる闘病生活を送り9月に復帰を果たした鈴村とは3年前からのつきあい。「師匠でありお兄ちゃんみたいな存在でもある。こんな状況で俺が前向きでない姿勢を見せるのは違うと思わせてくれた」と感謝の念を口にする。
「まだ降格から気持ちを切り替えられていないが、この悔しさを練習にぶつけて今季を全うする」と、大分で6季目を迎えたストライカーは、ひと回り成長した表情を見せた。
大分の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/10/11 17:49