日本代表は8日、14日に仙台で行われる国際親善試合・ウルグアイ戦(宮城スタジアム)のメンバー23人を発表した。
これは細貝萌、乾貴士、酒井宏樹といった海外組の一部選手が、所属クラブの状況やコンディションなどの事情により選出外となったことが影響している。ただ、それを差し引いても当初予想されていたよりも多くの選手が、常連組とともに名を連ねることとなった。これは大きなトピックといえる。
これまで、アルベルト・ザッケローニ監督はメンバーの入れ替えをほとんど行わず、頑なにチームを固定したまま戦ってきた。それが今回、大幅にメンバーの入れ替えを行った。そこには、指揮官の明確な狙い、意図があった。
「私が日本代表の監督に就任してからの約3年間は、まず何よりW杯予選を突破することが最優先の目標だった。そこで作り上げてきたチームで結果を出し、そのままコンフェデレーションズカップも戦い抜こくことを決めていた。ここまでは常に結果を求められた戦いを続けてきた。しかし、ここからの1年間は、W杯本大会に向けた準備期間。もちろん親善試合で結果を残すことも大事だが、最大の目標は何よりW杯への準備となってくる。そのためには本大会で相手に的を絞らせないような、意外性のあるチームを作っていかなくてはならない。だから、今後は招集メンバーを変えていくことも出てくるかもしれない。Jリーグでもいいパフォーマンスをしている選手は、代表で試していきたい」。
ザッケローニ監督はグループ、一体感を非常に重要視する考えを持っている。それだけに、今後もW杯予選を勝ち抜いてきたチームを大胆に解体することはないだろう。
ただ、各ポジションに目を向けていくと、いくつかの弱点も見えてくる。層の薄さや、個人の力量の足りなさといった問題点を解決するためには、チームの成熟、個々の結束力だけでなく、新たなる血を入れることも不可欠。そして、そうした入れ替えをする時期に差し掛かってきたということなのである。
会見ではほかに、特定の選手にも言及した。
(BLOGOLA編集部)
2013/08/09 11:00