直近のリーグ第11節・名古屋戦で退席処分となった樋口靖洋監督は15日のナビスコカップ第6節・磐田戦にベンチ入りできない。名古屋戦後の記者会見では判定に不服のため厳しい表情で「ノーコメント」と発言したが、数日が経過して「反省しています。すいませんでした」と報道陣を通して関係各位に謝罪し、真面目な性格ぶりを発揮した。
だが、この行為が結果的に監督へのリスペクトの念を強くしている。多くの選手が判定に納得していない状況で、チームの先頭に立って抗議した指揮官の姿勢を絶賛する選手がいる。出場停止のためテレビ画面を通してチームを見守っていた中町公祐は「選手が何か言っても異議で警告になるだけ。ああいうことは監督が言ってくれると心強い」と話す。興奮気味にペットボトルを蹴り飛ばしたことは反省材料だが、指揮官の熱い行動はチームに一体感をもたらした。
(横浜FM担当 藤井雅彦)
2013/05/14 16:14