「求めるモノはすべての数字。得点だけでなく、フィニッシュの回数、シュート数、そこに至る回数。すべてにこだわる」というレヴィー・クルピ監督の檄に応えるように、第9節の湘南戦でC大阪はシュート21本を放ち、3得点を奪って快勝した。ただし、クルピ監督に満足した様子は微塵もない。試合翌日も、「トータルで見ればよい試合にはなったが、もっといい数字も残せた。3-0に満足はしていない」と話した。
2得点の柿谷曜一朗についても、「ハットトリックできるチャンスはあった。そうすれば彼の価値ももっと上がる」と手厳しい。監督の愛のムチとも言える言葉を伝え聞いた柿谷自身も、「ほかにもチャンスがあったことは自分でも分かっているし、監督からもそう言われると思っていた。まあ点を取って勝ったのだから、少しは褒めてくれてもエエやろとは思うけど、『満足するな』というメッセージだと思う」と苦笑いするとともに、さらなる高みを目指していた。
(C大阪担当 小田尚史)
2013/05/04 18:54