Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝・第1戦、新潟は5-0で浦和に完勝。準決勝進出へ大きなアドバンテージを手にしたが、選手の表情は試合直後から引き締まっている。
普段は柔和な選手が、きりりと眼光鋭く質問に答える。いつもは無口な選手が、熱い思いを語ってくれる。練習場での囲み取材では、そんな変化が感じられた。前日の非公開練習では「今からアドレナリンが出ていて、抑えないといけないくらい」と柳下正明監督が苦笑いするほど、選手達の気持ちは高まっている。
「目的は次のラウンド。やるからには負けたくないし、勝って次に臨む方がいい」と、勝利にこだわるのは小林裕紀。山崎亮平は「浦和に勝っても終わりではない。みんなタイトルを獲るためにやっている。取る前に負けたら、予選で負けたのと一緒」と、頂点を視野に入れている。
圧倒的優位ではあるが、守りに入るつもりは一切ない。「最初の15分が大事。いつも通り行って、相手の勢いを止める」と柳下監督。新潟らしく、ハイプレッシャーの真っ向勝負で勝ちに行く。
(新潟担当 野本桂子)
2015/09/06 07:00