今節は敵地・埼玉スタジアムに乗り込むC大阪。優勝へ、もはや1敗も許されない浦和との対戦は激闘が予想されます。試合に向けたEG本紙PVでは、“浦和攻略の鍵”として、シンプリシオ選手と山口螢選手のダブルボランチに焦点を当てたコラムを書いています。
このブロゴラでは、試合に向けたもう一つの物語を紹介します。
前節のFC東京戦後、現地に行かれたサポーターや、スカパーで視聴されていた方はお気付きになったと思いますが、観客の声援に応えながら場内を一周している間、杉本健勇選手と播戸竜二選手が何やら話をしながら歩いている場面が見られました。
話の内容について、播戸選手は、「本人(杉本)に聞いて」と多くは語ってくれませんでしたが、この試合に先発した杉本選手にFWとしての動き方のアドバイスをしていたであろうことは想像できます。
24日の練習後、クラブハウスから出て来た杉本選手本人にその時の様子を聞くと、「『もっと、こうすればいいんじゃないか』というアドバイスをもらっていました。結果を残してきた播さんは同じFWとして学ぶことは多いし、心強い。言ってくれることも当たっている。自分の考えにいれつつ、修正していきたい。今は修正しないといけないことも多い。こうやって言ってくれる人はどのチームにもいるわけではない。しっかり吸収したい」と話してくれました。
また、この試合ではオフサイドにかかる回数も多かった杉本選手ですが、その点については、「少しの差だと思う。もうちょっとプルアウェイの動きを意識すれば防げた。ただ、細かいステップは自分の課題でもある。そこは自分でも分かっているので、動き出しの修正を加えていきたい。セレッソはボールを出せる選手も多い。しっかりと動き出せばボールは出てくる」と話しており、「課題として認識している」とのことでした。
「最終的にはゴール前で勝負しないといけない。レヴィー(クルピ監督)も常々言っているけど、数字を残さないといけないポジション」と、最後は得点へのこだわりを強く感じさせるコメントで話を締めくくりました。
杉本選手に対してレヴィー・クルピ監督は、「高くて速くてボールコントロールもうまい。トラップの技術が高く、ポストプレーもこなせる。あとはフィニッシュの精度をより高めれば、どこでも得点王になれる素質を持っている」と、その能力を高く評価しています。
国内屈指の経験豊富なストライカー、そして名伯楽による指南で、“日本一”のFWになるべく日々研鑽を積んでいる杉本選手です。
(C大阪担当 小田尚史)
2012/10/26 16:27