“サッカーあるある”の一つに、「足の親指の爪が剥がれること」が挙げられるだろう。サッカーやフットサルなどをプレーした経験のある人は、心当たりがあるはずだ。親指の爪が内出血し、次第にはがれていく現象を。
左ひざ前十字じん帯損傷の大けが(全治8カ月)から復帰し、今週より全体練習に合流した吉本一謙も、現在両親指の爪がない状態。けれど、本人はそれすらも「久々にスパイクを履いたからこそ。サッカーをしているからこそ」と捉え、ショックではない様子がうかがえる。それもそのはず、長く辛いリハビリを乗り越え、ようやくチームメートとボールを蹴る喜びを感じているのだ。「練習、疲れるっす」、「(患部以外に)張りが出てるっす」。そう話すときも、どこかに充実感がにじみ出る。
平松大志に引き続き、ピッチに元気印のCBが帰ってきた。シーズンは最終盤を迎えるが、彼らはきっとチームのムードをさらに盛り上げることに貢献してくれるはずだ。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/10/18 08:00