26日午前、日本代表がパジュにて全体練習を行った。前日夜に開催された豪州戦先発メンバーはリカバリーメニューを、それ以外の選手たち(中国戦先発メンバー+林卓人)は1時間強、比較的軽めのメニューで汗を流した。
20分ほどの時間をかけたストレッチでじっくりと体をほぐしたのち、選手は2組に分かれた。
軽めのジョグなど、リカバリーメニューだけで終わったのは豪州戦に先発した選手たち。このメンバーには、山口螢、工藤壮人という15分以上プレーした途中出場の選手も混ざっていた。
それ以外の選手は、トライアングルになってのパス交換、その場でジャンプしてから走り込みシュート、そしてサイドからのクロスを中央の2人が合わせてシュートという3つのメニューを消化。槙野智章らが盛り上げる声を掛けながら、一つひとつのプレーに気持ちを込めた。
開始から1時間弱が経過し、リカバリーメニューが終わった選手たちがピッチ脇で思い思いに体幹トレーニングなどを行うなか、ピッチ内ではザッケローニ監督を中心に輪ができた。ここからは工藤壮人、山口螢も加わり、中国戦の先発メンバー11人に対して監督が“ボールの動かし方”を確認。輪が解けると、中国戦のときに採用された[4-2-3-1]の陣形となり、ピッチ全体を使いつつ、相手を想定しながらディフェンスラインからボールを動かした。
2CB+片方のボランチを起点とするビルドアップで、近い距離をとった攻撃陣はコンビネーションからシュートまで持ち込む…。ザッケローニ監督からは「前を向いたらシュートの意識だぞ!」という声が上がるなど、「ただのボール回し」にならないことが意識付けされた。槙野智章が「ちょっと空走りが多いよ、オレ! ボール、回して!」と冗談半分に声を掛けるなど、良い雰囲気のなか、この日のトレーニングは終了した。
豪州戦に勝ち切ったことで2試合を終えて4チーム中の首位に立ったことに加えて「これだけの急造チームでも良い内容が試合で出せた」(森脇良太)ことで、チーム内の雰囲気は良好だ。その森脇は前日夜の食事時間で駒野友一の誕生日が祝われた際、果敢に音頭をとるなど、プレーだけでなくムードメーカーとしても“さすがの”存在感を示しているという。
「1分ごと、1時間ごとにチームがまとまっていく感じがある」とは、豪州戦でキャプテンマークを巻いた高橋秀人の弁。“J1選抜”からなる日本代表は28日の韓国戦に向けて、右肩上がりの状態を保っている。(現地取材記者:田中 直希)
(BLOGOLA編集部)
2013/07/26 19:08