目下4連勝中。FW藤本憲明が11得点、MF馬場賢治とFW後藤優介が各10得点、FW三平和司が7得点と、前線のメンバーを筆頭に全63得点でリーグ最多得点を記録する大分だが、フィニッシュ前の巧みなお膳立てもその好調を支えている。試合ごとの狙いによってキーマンが変わってくるところも、今季の大分の特長だ。
ここ最近、これまで以上に存在感を輝かせているFW伊佐耕平もその一人。1トップで先発した前節・水戸戦ではダイナミックなダイビングヘッドで先制点を奪っただけでなく、高い身体能力を武器に球際で競り合ってはボールを散らしたり、自らディフェンスラインの背後を突いたりと、幅広いプレーで好機構築に貢献した。典型的なCFタイプの伊佐だが、第34節の山口戦では後半からシャドーでもプレーし、新たな一面を見せた。
そのパワフルなプレーを生み出すのは、筋トレおよび卵の白身とせせりを軸とした食生活で築かれた驚異の肉体。パワーをもたらすために励んだ肉体改造の賜物だが、少し前に「ちょっと重いと感じて、トレーナーに筋トレメニューを変えてもらって2kg落とした」という。迫力はそのままにキレが増した秘密は、そのあたりにありそうだ。
練習帰りにはムッチリした脚線美がダイレクトに表現されるピチピチのジーンズ姿を披露して、三平から「タイツ」呼ばわりされていた。7日に開催される今節・京都戦でも、その躍動が期待される。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/10/06 13:03