前節・松本戦は出場停止だった山形の松本怜大が、今節の古巣・町田戦出場への意欲を高め、着々と準備を進めている。
松本にとって、町田は15年から3シーズンプレーした古巣。15年はJ3からのJ2への再昇格にも貢献するなど思い入れのあるクラブだ。ホームでの前回対戦ではフル出場を果たしたが、2-1と逆転して迎えた終盤に、町田のFKから自身の頭上でドリアン・バブンスキーのヘディングを許し、同点に追いつかれている。そして順位も相手のほうがが上。さまざまな思いを込めて、松本は「去年までいたチームなので、絶対負けたくない」と静かに闘志を燃やしていた。
もちろん、相馬直樹監督のサッカーを身をもって知ることもプラス材料となる。「ボールサイドでプレスをかけて前向きにボールをとりにくるチームなので、コンパクトになるぶん、そこで一歩はがされて逆サイドに持っていかれると、守備の力はそんなに強くない。実際、自分がいたときにやられるのはすごいイヤだった」
J1参入プレーオフ進出へ引き分けも許されない状況にも、「可能性は残ってるので、あきらめずに続けていくことだと思います」と気丈に話す松本だが、アウェイチームとして初めて野津田に乗り込むことを聞かれるとちょっぴりサポーターの反応が気になるようで、「歓迎してくれるといいんですけど(笑)」と表情を緩めていた。
写真:佐藤円
(山形担当 佐藤円)
2018/10/06 15:00