残留争い大詰めでチームが厳しい状況に追い込まれているなか、明治安田J2第41節・大宮戦に向けて、三平和司はこう言った。
「ウチは割り切ってやるしかない。リスクを背負って行く。言わばプレーオフの決勝みたいな感じじゃないですか」
12年J1昇格プレーオフ決勝で、相手にほぼ押し込まれながら[1-1-3-5]の超攻撃的布陣で得点を狙いに行ったことを思い出していたのだろう。ほぼゲームを支配していた強豪・千葉を1チャンスで下し、大分はJ2の6位からJ1昇格を掴み取る。三平はこの試合で鼻骨を折り、鼻にティッシュを詰めながら最後までプレーした。
13年は京都に移籍したが、そこでもまたプレーオフ決勝に参加している。兵働昭弘は12年と14年に千葉の選手としてプレーオフ決勝に参加しているが、異なるチームで2回、プレーオフ決勝に出場しているのはJリーグ広しと言えど三平だけだ。
またも大分の修羅場がやってきた。命運を懸けた一発勝負を、それぞれの経験で乗り切ってもらいたい。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/11/12 19:45