長崎が誇る兵庫出身ウイングバックコンビの右翼が今節への意気込みを語った。
長崎の生命線である両ウイングバック。その位置を務めているMF飯尾竜太朗とMF翁長聖はいずれも兵庫県出身。二人にとって、今節は地元での試合となる。
今節の会場となるノエスタから「電車で15~20分」という神戸市出身の飯尾にとってはまさに地元中の地元での試合。さらに神戸ジュニアユース、神戸ユース(現・神戸U-18)と下部組織で育っただけに、トップチームとの対戦は、いわば古巣戦とも言える。今節、出場すればノエスタでの神戸戦は飯尾にとって2回目。初対戦はルーキーイヤーだった13年、松本在籍時のJ2第37節だった。
「初めて対戦したときは0-7でした(苦笑)。0-6の状況で投入されるということで準備していたら投入直前に7点目を奪われて、『嘘でしょ!?』と思ったのは覚えています。ただ、正直、プレーについてはほぼ、覚えていません」
83分に投入され、わずか7分間のプレー。チームが大敗したこともあり、自分のプレーを省みる余裕はなかったようだ。しかし、あれから多くの経験を積み、今回はJ1での対戦のチャンスをつかんだ。
「小さいころからずっとあのスタジアムには試合を見にいっていましたし、自分の中で憧れの舞台。あのスタジアムで、J1でヴィッセルと対戦できるというのは自分のサッカー人生でも大きなものになると思うし、すごく楽しみにしています」
幼いころからスタジアムに足を運び、中学生からはそのエンブレムを着けてトップチームの姿を近い場所から見てきた。今度は対戦相手という立場になるが、飯尾の心にはいつもと違う高揚感がすでに漂っている。
「友達や家族も見にくるので恥ずかしいプレーはしたくない」
気持ちが入る地元での試合。飯尾は5年前とは違う姿をしっかりと示すはずだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/10/02 18:53