長崎が誇る兵庫出身ウイングバックコンビの左翼が今節への意気込みを語った。
長崎の生命線である両ウイングバック。その位置を務めているMF飯尾竜太朗とMF翁長聖はいずれも兵庫県出身。二人にとって、今節は地元での試合となる。
3月のルヴァンカップでの対戦の際はメンバー入りしておらず、出場となればプロ2年目の翁長にとっては初めての地元での試合となる。しかし、神戸市から約40kmほど西に位置する加古川市出身だけに「地元と言っても『そないに、そないに』なので(笑)」と本人にはあまり地元感はない様子。それもそのはず、神戸にはそれ以上に意識する相手がいるからだ。
中央大出身の翁長にとって、今夏から神戸に加入したFW古橋亨梧は同期。神戸戦に向けての話を聞いている際にも翁長のほうから自然と「亨梧は…」と名前が出てきたように、刺激を与えあう存在は意識せざるを得ない。
「今年はずっと調子がよさそうだったし、岐阜でプレーしているときも気にして試合を見ていました。そんな中で神戸に移籍したので、こうやってJ1で対戦できるのは楽しみですね。(古橋は)今季は自信をもってプレーできているように見えます。岐阜でもあれだけ点をとっていたし、神戸に移籍しても早い段階で得点して、いま、自信に満ち溢れているんじゃないかなと思うし、それがプレーに表れてるんじゃないですかね」
普段、取材時にはさほど口数も多くない翁長が饒舌に話したことからも、同期とのピッチ上での再会は特別なものがある様子だった。互いのポジションを考えるとマッチアップする可能性は高くはないだろう。それでも、「対戦は楽しみ」と翁長は話す。
切磋琢磨する存在を前に、確かな成長を示したいところだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/10/02 19:03