Jリーグの創成期から名古屋で活躍し、ミスターグランパスと呼ばれた岡山哲也氏が、世界最強のeスポーツチームを目指すチーム「STAND UP UNITED」を立ち上げ、名古屋市内で記者会見を開いた。
岡山哲也氏は現役時代、MFとして主に名古屋で活躍。特にストイコビッチ氏との相性が抜群で、J1リーグ戦401試合に出場し75ゴールをあげ、09年からは指導者に転身、現在は愛知の中京大中京高サッカー部監督を務めている。
eスポーツはアジア大会で日本チームが金メダルを獲得するなど、近年注目されている新しいスポーツ。来年の茨城国体でも正式種目として行われることが決まっている。
岡山氏はeスポーツのチームを立ち上げた理由を「高校サッカーの監督をしていて、伸び悩む選手たちにサッカーで何かチャンスが与えられないかとずっと考えていた。eスポーツは世代や世界を越えた楽しみをもてるスポーツ、健常者と障害者の垣根もなく福祉にも役立てられると思う」と語った。今後は高校サッカーの監督と並立してこのチームの監督を行っていく。
また、チームの強化担当には鹿島や名古屋で活躍した秋田豊氏が就任。すでに多くのeスポーツ選手と関わりをもっている秋田氏は「ゲームのサッカーだが現実のサッカーと一致する部分が多くある。まず茨城国体で優勝するチームを作り、ゆくゆくは世界で戦えるチームにしたい」と抱負を語った。
現在、国内にeスポーツのチームはいくつか生まれているが、国体を目指すチームとしてはこの「STAND UP UNITED」が全国初。ゲーム大国の日本だが、国内のeスポーツ環境は海外に比べ遅れているという。今後は全国にこうしたeスポーツのチームが生まれることが予想されている。
またサプライズで、現在中国の広州富力で監督を務めるストイコビッチ氏が、このSTAND UP UNITEDにチーフアドバイザーとして就任することも発表された。
写真:斎藤孝一
(BLOGOLA編集部)
2018/09/06 17:51