いよいよ今週末、長丁場のJ2リーグも最終節を迎える。優勝とJ1自動昇格の2位、そして最下位はすでに決まっているが、昇格プレーオフ圏争いと、残留争いが熱く盛り上がりそうだ。前節、岡山にロスタイムに追いつかれプレーオフ進出の可能性がなくなった横浜FCだが、チームには大きなタイトルの可能性が残されている。
第41節終了時点での得点ランキングはイバが25ゴールでトップを走り、2位は22ゴールの渡 大生(徳島)、そして3位に19ゴールでラリベイ(千葉)と続く。選手もサポーターも、チームの誰もが、「イバに得点王を取らせたい」と、そう願っているはずだ。
今日の練習後、イバは居残りでレアンドロ・ドミンゲス、中里崇宏らとともにFKに取り組んだ。感触は上々のようで、第16節で名手・楢崎正剛を脱帽させた一撃以来のFKゴールに期待したいところ。引き上げてきたイバは、前節のことに触れると「昇格の可能性がなくなったのは、とても悲しいし残念」と肩を落としたが、「来年も厳しい、タフなシーズンになると思うけど、また強くなって来年こそはJ1昇格を目指すよ」と、最後は笑顔で前を向いた。
「まだシーズンは終わっていない。応援してくれるみんなのためにも、アウェイでも勝ち点3を取らなければいけない」と語るイバは、「勝ち点3に、得点王のタイトルも?」との問いに、「もちろん、そう願ってるよ!」と力強く答え、こう続けた。
「いつも言うけど、チームが勝つことが重要で、僕がゴールできるかはそんなに重要じゃない。得点王のタイトルも、J1に行けるならすごくうれしいけど、そうでなければうれしさも半分だね。千葉戦でも勝つためにゴールを決めるように努力して、その結果を楽しみにしたい」
イバのゴールで最終節に勝利し、ここまでチームに貢献してくれた最高のストライカーに個人タイトルを——。それが横浜FCにとっての有終の美となる。
(横浜FC担当 芥川和久)
2017/11/17 18:31