30日、戦術確認練習で山口素弘監督が“敵役”となった。相手を引きつけてからサイドに展開、中盤の狭いところでボールを受けても裏をかいてターン…。さすがに往年のキレはないものの、要所を抑えたプレーぶりで主力DFたちを苦しめた。東京Vの2トップ2シャドーへの対応など、「いろいろなことを想定してやっておかないとね」と、細部に渡る確認を行っている。
練習で監督がプレーするのは、けが人が多いことも一因。前節、GKにシュナイダー潤之介を入れたのも「武岡(優斗)を右SBで使うところで、指示を出してくれるというのもあって」(同監督)の起用だったと明かした。ただ中島崇典、ナ・ソンスが“敵役”のウイングバックを務めるなど、長期離脱していた選手が復帰まで秒読みなのは、前向きな点だろう。
5月3日の第12節・東京V戦まであと3日。「誰を選択するか、組み合わせを含めていろいろと考えている」(同監督)。山口監督の試行錯誤は続く。
(横浜FC担当 田中直希)
2013/04/30 15:58