大記録達成が近づいている。相模原のGK川口能活が、次にリーグ戦の出場を果たすと、Jリーグ通算500試合出場達成となる。94年に横浜マリノスに加入し、翌95年にJリーグデビューを飾った川口は、今季でプロ生活24年目。途中、イングランドのポーツマスやデンマークのノアシェランでもプレーし、それ以外は横浜FM、磐田、岐阜、そして昨季に加入した相模原で出場機会を重ねてきた。(J1通算421試合、J2通算43試合、J3通算35試合)
今季はこでまでリーグ戦16試合に出場。ピッチでは変わらぬビッグセーブを見せている。クラブは大記録達成を前に、バナーを作成してメモリアル達成に花を添えようと盛り上げている。
では、川口本人はどうか――。現在の心境を聞いた。
――Jリーグ通算500試合出場が目の前に迫っている。心境は?
「通算500試合は、一人の力でできたわけではない。僕を起用してくれた監督やコーチ、それから家族。それ以外にも自分をサポートしてくれる人たちの力があったからこそ、いまこの状況を迎えられていると思っています」
――これまでの節目の試合は覚えているもの?
「300試合目、400試合目は覚えていますね。300試合目、400試合目を迎えるときより、今回500試合目を迎えることのほうが、いろいろな思いがありますね。ここにたどり着くまではいろいろなことがあった。400試合目のときはジュビロのときだったけど、そこから岐阜、相模原と渡り歩いてきて、シーズンでほぼ出られなかったときもあったし、今回、こういうふうに500試合目を迎える。自分にとって特別なときを迎えています。本当に相模原には感謝ですね」
――相模原への思いとは?
「まず、J1、J2、J3とカテゴリーがJ3まで増えていなかったらこの記録はなかったし、J2までだったら、僕の記録は当然400いくつで止まっていた。J3という新しいカテゴリーができたからこそ、通算500までたどり付けたと思うので、J3まで作って頂いたJリーグの関係者の方々にも感謝したいですね。あと1歩というところまで来ているので、なんとかそれを達成できるようにしたい。今年中には達成したいですね」
――500試合目にどんなプレーを見せたい?
「500試合出場できたとしたら、勝ちたいですね。自分の良いプレーがどうとかではなくて、チームが勝てるように、本当に勝つことだけですね」
取材:須賀大輔(エルゴラッソ相模原担当)
写真:SC相模原
(BLOGOLA編集部)
2017/11/17 21:45