今節、愛媛はJFL時代からお互いにしのぎを削ってきた四国勢のライバル・徳島との四国ダービーに臨む。
間瀬秀一監督は今週のトレーニングで「徳島戦に向けてポイントを突いた良い練習はできている」と今節に向けて手応えを感じつつ、「テクニカルな部分だけでなく、90分間+アディショナルタイムの試合の流れの中でどうやって長所を出し、短所を消すか。そこがサッカーの醍醐味」と独特の言い回しでの“間瀬節”を披露した。
しかし、愛媛は現在四国ダービーで3連敗中。サポーターもこの一戦に賭ける思いは大きいだけに、少なからずストレスがかかっていることを問うと、指揮官は急に言葉を詰まらせた。
しばし間をおいて「あの(四国ダービー勝者が保持する)ダービーフラッグをね…」と言ったところで再びしばらく言葉は途絶え、涙ぐみそうになる表情を隠すようにうつむくと、「やばいな」とひと言。言葉を発しようとするたびに思いがこみあげてくるのか沈黙の時間は続き、「サポーターのことに思いをはせると一瞬で泣きそうになる」と小声でポツリ。
そして、振り絞るようにして「愛媛FCのサポーターに(ダービーフラッグを)持ってもらいたいと思います」といつもより早い口調で言葉を残すと、涙をこらえる表情をさとられないように足早にクラブハウスへと去っていった。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/11/03 17:54