「ドキドキより楽しみ。そのために厳しい練習をやってきた」。8日のきたるべくシーズン開幕に気持ちを胸躍らせているのは河原和寿だ。
今季から指揮官に就任した木山隆之監督は砂浜や山の坂道などでの特訓で徹底的にフィジカル面を強化。そのハードなトレーニングに音を上げそうになる選手も少なくはなかったが、それでもみんな歯を食いしばって食らいついてきた。河原は「もう(砂浜は)走りたくない」と冗談めいた笑顔を浮かべながらも、「苦しい練習をしてきたことは試合の中での自信になる。そうなればメンタル的にも相手を上回れる」とリーグ戦でそれを発揮できると自信を持つ。
待ち遠しいシーズン開幕に加えて、その相手が宿敵・徳島とあればさらに気合いも入り、さらに選手たちはこの四国ダービーを“汚名返上”をかけた一戦ともとらえている。
「クラブの問題(粉飾決算)があって、心配してくださっている方、応援してくださる方に、新しい愛媛FCの未来を見せていくことは自分たちに課せられた使命。開幕戦は四国ダービー。シーズンを占ううえで重要な一戦で、いきなり(悪い空気を)払拭するチャンスでもある」と河原は語った。
苦境からはい上がる逞しい姿を見せ、新しいクラブの未来を切り開くきっかけの一戦にすることができるか。
(愛媛担当 松本隆志)
2015/03/04 18:58