25日に行われた天皇杯準々決勝からの“再戦”となる今節の大宮戦を2日後に控えた27日。C大阪は、連戦のため、紅白戦こそ実施されなかったが、「メリハリはうまくできている」(清武弘嗣)と、明るい空気の中にも厳しさが感じられる、引き締まった練習が行われた。
J1復帰1年目の今季。C大阪は、クラブ初のルヴァンカップ決勝進出に続き、天皇杯でも準決勝進出を決めた。リーグ戦でも現在は4位に付けるなど、充実の時を過ごしている。
「この時期にこれだけたくさんの試合ができることは滅多にない。でも、これが自分たちにとって普通になるように。毎年、毎年、こういう経験をしていければ、チームとして少しずつ成長していける」(柿谷曜一朗)
リーグ戦のここ2試合、FWに移った柿谷は、ゴールこそないものの、再三、チャンスに顔を出している。第29節の鳥栖戦で先発復帰を果たした清武がゲームを作る新たな形が機能しつつあるだけに、「集大成というより、もっともっと自分たちの可能性を探りながら、残りのシーズンを過ごしていきたい」(柿谷)と、今後のチームの成長に期待感を隠さない。
ACL出場圏内である3位浮上を目指す今節の大宮戦。背番号8のゴールが、チームの勢いを加速させる。
(C大阪担当 小田尚史)
2017/10/27 19:51