天皇杯準々決勝での対戦から中3日での再戦となる今節・C大阪戦。互いにメンバーを変更して臨むことが濃厚だが、ベースとなっている戦い方やスタイルは天皇杯の一戦を通じてよく理解できている。天皇杯で敗戦を喫した大宮にとっては、反省材料をいかにしてリーグ戦につなげていくかが問われることになる。
天皇杯ではポゼッションを高めながら戦ったものの、なかなか突破口を開くことができず、0-2の敗戦。ビハインドになれば中央を固める守備に手を焼くことは間違いなく、先手を取るためにも攻撃面の工夫は不可欠になるだろう。
「あれだけ強固な守備なので、どうやって崩すかというのもありますし、セットプレーもすごく重要になってくると思っています。彼らの失点シーンを見ると、攻めている状況の中でのカウンターには弱いので、そこは意識しようとか、そういう本当に細かな部分かなと」(伊藤彰監督)。
その中でカギを握りそうなのが、出場停止から復帰するFWマルセロ・トスカーノ。前々節・横浜FM戦(1△1)では大きな展開からMF横谷繁の得点をアシストしており、C大阪のブロックを動かしてスキを作り出す役割に期待が懸かる。
「難しい展開になってくることは予想していますが、ボールを奪ったときの逆サイドは必ず守備が薄くなっているので、いかに早くサイドチェンジをして、そこからのクロスやラストパスに狙いを持てば、大きなチャンスが作れると思います。マリノス戦のイメージも非常に良かったので、セレッソ戦にも生かせれば有効だと思っています」(マルセロ)。
9試合ぶりの勝利をつかむため、あらゆる手を尽くして攻めに出る覚悟だ。
(大宮担当 片村光博)
2017/10/29 07:00