4日、柿谷曜一朗がC大阪の全体練習に合流した。練習前は山口蛍や南野拓実らとリフティングゲームを行い、練習もフルメニューをこなした柿谷。練習後は合同での囲み取材に応じ、1分2敗に終わったブラジルW杯を次のように振り返った。
「もっと上を目指していたし、期待してくださった方には申し訳ない。悔しい気持ちでいっぱい。自分が出られなかったから、ではなく、上のステージに行けなかったことが悔しい。もっとできたのではないか、とも思う。ただ、みんな4年間やってきたことを信じてやっていたし、全力でやった結果なので、認めるしかない。これをまたバネにして、高いレベルに行けるようにしたい」。
また、久々のC大阪での練習については、「監督も通訳も代わって聞き慣れていない指示が飛んできた。戦術などはまだまだ分からないところもあるけど、チームの雰囲気はすごく良い。僕と蛍はチームに帯同していなかったので、いち早く練習から溶け込めるようにしたい。中断までの結果はふがいなく納得のいくものではなかったけど、監督が代わったことも含めて、ここからまたチームが一つになって、良い方向に変われるようにしていかないと」と話した。
“C大阪の柿谷”として意欲あふれる言葉が並んだ一方で、勝矢寿延強化部長はバーゼル(スイス)からの正式オファーを認めるなど、周囲の移籍報道も過熱するばかり。この日は去就に関する質問はクラブからストップが入り、「僕はまだ、一言も何も言っていない」と本人も明言を避けた。
最後は、駆け付けたファン・サポーター約600人に2時間近くかけて対応し、拍手を浴びながらクラブハウスに引き上げていった。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/07/04 21:05