14日にFC東京からの期限付き移籍が発表された重松健太郎選手。オフ明けの18日からさっそくチームに合流した重松選手に話を聞いてきたので紹介したいと思います。
──複数の選択肢の中から甲府を選んだ理由は?
「話をしっかりと聞いて、城福さんにも直接話をしてもらいました。『こういうサッカーをしたい』とか、いままでの結果について『点数が取れていない。下位チームに引き分けてしまっているのが多い』とか。(数節前までの)CKもシュートも一番多いし、シュートも一番打たれていないというデータを聞いた上で、『点を取れるアタッカーが欲しい』という話でした。フェルナンジーニョも僕と同じぐらいの時期に入ると聞いていましたが、フェルナンジーニョはどちらかと言うと『パスの出し手』という話でした。僕は裏に抜けたりするタイプ。それなら自分にもチャンスがあると思いました。J1復帰を目指しているチームで、いまも昇格争いをしている。上位は混戦だし、そういう緊張感のあるチームでやりたいと思いました」
──J2のイメージはあまりない?
「僕は昨年もJ1にこだわって福岡でプレーしました。でもFC東京で話を聞いても『J2は強いし、苦しんだ』と聞いていました。FC東京ではあれだけの選手層があって、良いサッカーをしていても苦しんでいた。フィニッシュと最後の精度がJ1とJ2の差だといろんな人から話を聞いていた。自分はFC東京で出場機会に恵まれていない中で、J2でやることも一つの選択肢の中にありました。そこで自分は試合に出て、点数を決めて、自信を付けてステップアップできればと思いました」
──自分の持ち味は?
「ゴールに向かう姿勢だったり、FWなのでゴールを決めること。僕はFKを蹴る自信もありますし、直接狙う自信もある。そういうところを見てもらいたいですね。ただ、まずは選手たちの名前も覚えて、コミュニケーションを取っていかないとパスもこないと思います。そういう意味では、早く打ちとけたい。今節からの2試合(千葉、東京V)はすごく大事な試合なので、まずは環境に慣れるというよりは、選手たちと早くコミュニケーションを取って、試合に貢献できるように、勝ち点3を取れるように準備をしたいです」
──目標は二ケタゴール?
「それぐらい取れないとJ1でも通用しないと思います。ゴールに関わるプレーを目指したいです」
FC東京時代の恩師である城福監督も、重松選手の甲府での役割について「ハッキリしている。ゴールに絡んでもらいたい」とキッパリ。甲府をJ1昇格へ導くゴールに期待です。
(甲府担当 泰良和彦)
2012/07/21 13:38