第17節・群馬戦(2○0)、ベンチコート伝説は幕を開けた。肌寒さを感じ、ロドリゲス監督はベンチコートを着用。すると、直後に得点が決まり始め、6試合ぶりの勝利につながった。もちろん直接的な因果関係はないが、その後もゲンを担いで着用。すると4試合で15得点決まるなど、話題性も抜群で各種メディアでも取り上げられた。だが、第25節・湘南戦(0●2)で敗戦を喫し、夏場ということもあってベンチコートは封印された。
しかし、あれから数カ月……。第37節・岐阜戦(2○0)、その封印が解かれた。主導権を握りながらも無得点で前半終了。どことなく嫌な流れだったが、後半に現れたロドリゲス監督の立ち姿はすべての不安を欠き消した。そこには伝説のベンチコートをまとった姿が。すると、2分後に内田裕斗の先制点が決まり、終了間際にも岩尾憲の駄目押し弾が突き刺さった。
なぜ、このタイミングで再び着用したのか。それは、通訳・小幡直嗣×マネージャー・阿部雄介の連係プレー。仕事ができるマネージャーは、常に万全の準備を整えている。そこに、小幡通訳が登場。「椅子の下を見たら、ベンチコートがあったんですよ。監督に渡してしまいました(笑)」。結果的に、この行動が伝説を復活させた。
今節・熊本戦、「雨が降っていたら最初から着ます(笑)」(ロドリゲス監督)とのこと。
写真:©TOKUSHIMA VORTIS
(徳島担当 柏原敏)
2017/10/20 17:33