長崎のMF木村裕が、同期への対抗意識を燃やした。
ここ2試合で3得点を挙げ、前節・東京V戦では貴重な決勝点を記録するなど好調を維持している木村。前節は力強さが際立つ得点だったが「長崎に来てああいう強さが身に着いたと思うし、それが得点という形で出せたのは良かった」と自身でも納得の様子。「結果を出したあとの試合が大事」と東京V戦を前に話していただけに、見事結果で示した形だ。
今節はファンマが出場停止。当然、木村への期待も高まるが、その相手となる湘南には意識する選手がいる。それが「小学校4年生からずっと一緒」(木村)と話す、同期のMF秋野央樹だ。木村の言うとおり、ともに小学校年代から柏一筋で、ともにトップチームに昇格した仲間。「プロに入って一人暮らしを始めてからも隣の部屋に住んでいたり、仲も良い。でも、負けたくはない」と良き仲間であり、良きライバルでもあるようだ。
「秋野がどういうパスを出せるとか、ボールを落ち着かせる力とかは、小さいころからずっと一緒にやっている僕が一番分かっていると思うので気を付けたい」
その能力の高さを知るからこそ、木村は秋野を警戒する。ポジションを考えればマッチアップする可能性は高いだけに、互いを知り尽くすニ人の対決にも注目したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/05/31 16:48