2試合で9失点。金沢の守備が揺らいでいる。前々節は福岡に0-5で敗れ、前節・松本戦は0-0で試合を運んでいたものの、66分の失点を皮切りに4失点。1失点後に立て続けに失点を喫したこともあり、自滅した感も否めない。
「やるべきことをやっていたのに、一気にやらなくなるからああいうことが起こる。松本戦は後半に入って、やらなくなった選手がずいぶん多かった。失点してガタガタと崩れる。前半と同じようにきっちりやっていれば、あそこまでは崩れなかった。後半に入ってからある程度兆候はあった。やられるべくして、やられた」(柳下正明監督)。
個々の役割徹底や相手に自由を与えないマーキングが疎かになり、守備が崩壊した。
「約束事ができていない。こっちが伝えていることをやっていないから、それはやられるよね。残念ながら、間違っていることをやっていることが分かっていない。だから変わらない」という柳下監督の言葉は重い。だからこそ、これからも粘り強い指導を続けていく。「変わるかどうか。変わらないといけないし、変えさせないといけない」。
6月3日には首位の名古屋と対戦。「怖がらずにトライする。やるべきこと、正しいことをやり続けること」と指揮官は話した。
(金沢担当 野中拓也)
2017/05/31 17:16