愛媛・浦田延尚がそう話すのも無理はない。今季の山形には昨季まで愛媛で指揮を執った木山隆之監督をはじめ、児玉剛、瀬沼優司、阪野豊史、茂木力也と昨季の主力がズラリとそろい、選手時代から愛媛ひと筋だった青野慎也コーチも含めて一挙に移籍しているからだ。
チーム最古参選手の浦田からすれば、それら去っていった仲間をライバル視する意識は強く、その反骨心は高いモチベーションに変化。「勝つ。それだけ。出て行ったことを後悔させる思いはある」と、その闘争心をむき出しにする。
「間瀬さんが監督になってからの僕らの成長度を証明したいし、これくらい強くなったんだぞ、というところを見せたい」
今節、山形から勝利をつかみ取る自信、根拠もある。
「今季、僕らは間瀬さんの下で、木山さんが指揮をしていた時よりも攻撃が明確になっているし、そのバリエーションも多くなっている。そこに自分たちは成長を感じているし、そういうところで山形を上回りたい」
木山前監督が築いてくれた“置き土産”をベースに、間瀬監督のもと新たに積み上げた武器で打倒・山形を狙う。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/04/28 17:54