3日のJ2第6節北九州戦(2○1)でようやく今季初勝利を手にし、これからさらに良い波に乗っていきたい愛媛だったが、今週になって体調不良の選手が続出し、一転して苦境へと追い込まれている。
まさに“晴天の霹靂”である。「一つ勝てばラクになるし、自信にもなる」(瀬沼優司)。そう信じて戦い、前節で勝利を挙げたものの、待っていたのは大きな苦境だった。前節の試合当日の藤田息吹の体調不良に始まり、週が明けてからも体調不良を訴える選手が相次ぎ、今節に向けての本格的な練習が始まる6日の練習には体調不良を理由に7選手が練習参加を回避。木山隆之監督はそれら選手の今節への出場が「いまいないということは厳しいかもしれない」というやや難しい考えを示し、上昇ムードから一転、緊急事態となった。
とはいえ、この状況を悲観してばかりもいられない。木山監督は「1年の中ではいろいろなことがある。ずっと同じメンバーでやれるわけではない」と割り切り、「逆に言えば他の選手にはチャンス」とサブメンバーの奮起に期待。総力戦に打って出て、“災い転じて”チーム力の底上げを目指す。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/04/07 01:21