8日に行われた北九州との一戦に引き分け、東京Vは入れ替え戦出場圏である21位・金沢との差が5に縮まった。この苦しい状況の中、出場に意欲を燃やしているのが永井秀樹だ。
6月8日のJ2第17節・岐阜戦で左ひざを負傷。その後のリハビリを経て、9月の中旬に合流を果たした。そこから徐々にコンディションを上げ、現在は「勝負どころで使うということはできるのかなと見ている」と冨樫監督が話すほどに復調を見せている。
永井も「コンディションはもうちょっと上げていきたいところはあるけど、とは言っても残り試合もないので」と早期の出場へ意欲を燃やしている。そして、外から見る時間が長かったからこそ、チームの現状に対して言葉を連ねる。
「一言で言うと情けない限り。自分も長くけがで戦列を離れていたので、個人的にはチームに対して迷惑をかけたことに関しては申し訳なく思う。ただ、外から見ていて、当然いろいろ感じるところはある。もう一度、本当にヴェルディらしいサッカーとは何かというのを全員が共有することが大事だと思うし、その質のところを追求し続けることが大事だと思う」
残り7試合。一つでも多くの勝利を積み重ねるためにやるべきことがある。「サッカー選手である以上、どんなときもピッチに立ちたいという思いは当然ある」と永井。「いまのチーム状況を考えて、何かしら自分が力になれればと常に考えている」という頼れる男の存在がチームを前進させる。
文:林遼平(エルゴラッソ東京V担当)
(東京V担当 林遼平)
2016/10/14 17:49