14日、C大阪は今節の岡山戦に向けて攻守の確認を行った。その後のシュート練習で好守を連発したのがGKキム・ジンヒョンだ。
練習後は、「(韓国)代表から帰ってきて、疲れや気を緩めた姿は見せたくなかったし、みんなにも集中しているところを示したかった。自分はいままで、このクラブでいろいろな経験をしてきたので、自分自身が(率先して)集中する雰囲気を作らないといけないという気持ちもあった」と語り、あらためて、その存在の大きさを見せつけた。
開始早々に相手選手と激突し、前半のみで交代を余儀なくされた前々節・清水戦(1●2)の悔しさも心に残っている。
「清水戦は自分がやるべきことをやり切れなくて悔しかった。最後までやりたかったけど、中途半端な状態で出るなら、丹野(研太)選手が出たほうがいいと思った。自分が(後半も)出ていたら結果はどうなったか、ということは分からないけど、最後までチームを引っ張れなかったことが悔しかった」と振り返り、今節への力に変える。
清水戦後はロシアW杯最終予選を戦う韓国代表に合流したが、そこでも試合に出られず、悔しさが募った。負傷を理由に辞退することは、「考えていなかった」という。そこには、韓国代表への忠誠心と、C大阪に対する、ある思いがあった。
「清水戦が終わった後も100%の状態ではなかったけど、練習も含めて韓国代表をサポートしたかった。もちろん、試合に出ることになれば、自分の出せる最大限の力を発揮しようとも思っていた。それに、(負傷を理由に)韓国代表を辞退したら、代表が解散して5日間は試合に出ることができない、というルールもある。今回で言えば、13日に解散したから、今節の岡山戦には出ることができなくなる。そういうことも分かっていたので、多少の痛みは残っていたけど、韓国代表に合流することを決めた」
J1自動昇格を争う岡山とのビッグゲーム。強い気持ちで最後尾からチームを支えるキム・ジンヒョンのプレーから目が離せない。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/10/14 19:24