山形の守護神・山岸範宏がアイスタでの清水戦を前に決意を語った。
山形はリーグ戦では9試合未勝利が続き、順位も18位まで落としている。しかし、群馬に5-0で勝利するなど天皇杯2試合で勝利し、復調の兆しが見えてきたタイミングで今節を迎える。10試合ぶりの勝利をつかめるか、得点力のある清水に屈するか、山形にとっては極めて重要な試合となる。
そのアイスタは、いまでも「日本平」と呼ぶ山岸にとって思い出深いプロデビュー戦のスタジアム。浦和で2年目の02年3月16日、開幕2連敗を受け、第3節にチャンスが巡ってきた。さすがの山岸も「バリッバリ緊張しましたよ(笑)」という状態だったが、土田尚史GKコーチの「お前の良さを出せばいいから」との言葉を受けてピッチに立った。
「最初から押し込まれまくった」(山岸)という試合はエメルソンのゴールで浦和が10分に先制したが、57分に追いつかれ、87分にバロンのゴールで逆転負けを喫した。しかし、山岸がレギュラーに定着したそのシーズン、浦和は2ndステージで9試合負けなしを記録し、ナビスコカップで決勝進出するなど、浦和のステップアップの年となった。
ちなみに、山岸の山形移籍後の清水戦はJ1での15年、ナビスコカップを含む3試合で1勝1分1敗。そのうち、アイスタで行われた1stステージ第8節は、清水が前半に3-0とリードし、山形が後半に3点取って追いつく壮絶な試合となった。
(山形担当 佐藤円)
2016/09/09 19:55