22日、清水のDF犬飼智也が左足をギプスで固められ、松葉杖をついた状態でクラブハウスをあとにした。犬飼は、20日の東京V戦で高木大輔と接触し、左足首を負傷。その後、試合は最後までプレーしたものの、「思ったより悪そう」と本人が話すように、けがの状態は深刻だったようだ。正式な診断結果、全治などはクラブのリリースを待つのみだが、長期離脱は避けられない状態になった。
「チームが大変な時に力になりたかったが…」と本人が悔しさを見せるのは、清水にとってアクシデントが続いているからでもある。キャプテンの大前元紀が第17節・町田戦で「左第5・6・7・8肋骨骨折および肺挫傷」の大けがを負い、現在はリハビリ中。副キャプテンのGK西部洋平は第6節・熊本戦で「右大腿直筋肉離れ」となってから、現在まで復帰の目処が立っていない。そして今回の犬飼と、キャプテン、副キャプテンが全員ピッチ上にいなくなることになる。
この厳しい状況に、「けが人も多いが、良いメンバーがそろっているのでやれると思う。あとは一体感だと思う」というチョン・テセの言葉を信じるしかない。チームは前節で10戦ぶりの敗戦で、首位・札幌との差は開く苦しい状態。ここを「総力戦」で乗り越えることになる。
(清水担当 田中芳樹)
2016/07/22 21:05