日本代表は13日、セルビアからベラルーシに移動後、ミンスク市内で初めてのトレーニングを行った。
練習場には選手23人全員が顔をそろえたが、11日のセルビア戦で左太ももを打撲した本田圭佑は、ほかの選手の輪から離れ、ストレッチやマッサージを受けていた。その後はピッチの外周をゆっくりと歩き、また再びマッサージを繰り返し、一足先にロッカールームへと姿を消した。
そのほかの選手はインターバル走を終えた後、リラックスした雰囲気の中でサッカーバレーを行った。4組に分けて2つのコートで対戦した選手たちは、柿谷曜一朗のセパタクローを彷彿させるボレーなどに声を上げるなど、終始明るいムードを漂わせていた。
練習後、各選手たちはセルビア戦の反省、修正点を挙げながらも、次のベラルーシ戦(15日)に向けてコメント。内田篤人は「今日の練習もみんな明るくできた。気持ちの切り替えも当然大事」と話し、「ミーティングでもポジティブな部分もあった。試合内容も大事だけど、何より結果を出すことがチームが上向きになるには手っ取り早いこと」と、独特の表現で前を向いた。
また、セルビア戦は不発だった攻撃陣を代表して、岡崎慎司は現状の課題と今後に必要な取り組みについて冷静に語った。
「攻撃のパターンが一つ、二つしかなくてダメなら、三つ、四つと作っていかないといけない。攻撃のパターンを増やす。それが次の試合に向けた課題だと思う」。さらに、「単純に誰かが裏のスペースに抜けるだけではなく、抜けた後のところに誰かが入ってきたり、少ない人数でもそうしたコンビネーションで相手を崩す攻撃も足りない。それを自分は試したい」と、ベラルーシ戦に向けて具体的なイメージを話した。
そのベラルーシに対する印象について、岡崎は「これまでW杯予選でもロシア系のウズベキスタンなどとも対戦してきたけど、彼らは体が強いし、そういう相手が守備のブロックを固めてきたときにどう戦うか。いまの日本が苦手なタイプの相手だとは思う」と、率直に述べた。ただ、それでもここでチームが結果を残すことの重要性にも明言した。「徐々にW杯が近づく中で、現実的に勝つ確率を高くしていかないと。いいサッカーだけでなく、勝つサッカーにもチームを近づけていかないといけない。いま、日本はその過程で壁にぶつかっているから」。
厳しいアウェイ戦の連続となることが濃厚な、今回のベラルーシ戦。現実的な課題の修正とともに、セルビア戦からのリバウンドメンタリティーも問われる一戦に向けて、日本は14日も当地で練習を行い、15日の試合に備える。
(現地取材・西川 結城)
(BLOGOLA編集部)
2013/10/14 09:16