前節はアウェイ徳島で3-0の快勝を収めた横浜FC。今節はここ10戦勝ちなしで19位に沈む群馬が相手とあって、連勝を狙いたいところだが、右サイドハーフの小野瀬が累積警告で出場停止になってしまった。小野瀬はここまで3ゴール2アシストを記録し、開幕3連敗スタートから現在の8位にまで持ち直す原動力になった選手だけに、ミロシュ・ルス監督にとっては頭が痛いところ。「そのポジションを埋められる選手はいるが、まだ自分の考えは固まっていない。小野瀬と似たスタイルの選手を入れるか、違うタイプの選手にするか、しっかり人選したい」と、非公開練習となる13日、14日の練習で決めるつもりのようだ。
似たスタイルの選手ということであれば、攻撃においては野崎やナ・ソンスが候補となる。しかし、現在の横浜FCのサイドハーフにはまず守備が求められるため、そこを指揮官がどう見るか。下位チームを相手に、より主導権を握ってポゼッションを高め、クロスにも期待するなら、松下や内田の起用も考えられる。群馬の左SB高瀬は高い位置取りで攻撃のキーマンとなっており、そこを警戒するなら藤井になるだろう。果たして誰を選択するか、ルス監督の起用が注目される。ちなみに藤井が出場した場合、藤井と高瀬は14年に大宮でプロ生活をスタートした同期対決となる。
(横浜FC担当 芥川和久)
2016/05/12 20:16