仙台にとって天皇杯におけるクラブの成績は、第89回大会のベスト4が最高。しかし今年の仙台には、天皇杯決勝戦にメンバー入りして優勝を味わった経験のある選手が4人(六反勇治、渡部博文、野沢拓也、武井択也)在籍している。渡部と野沢は自らのゴールが決勝点となって優勝に貢献した経験も持つ。
さらに、天皇杯で個人賞を獲得して1月1日の舞台に立った者がいる。第91回大会で、当時JFLの松本に所属していた多々良敦斗が、3回戦で新潟を破るゴールを挙げて“SURUGA I DREAM Award”を受賞し、元日にスタジアムで表彰された。
その多々良はハードな有酸素運動が続いた16日の練習後、「体力的に厳しい状況のもとでも、しっかりボールを受けて、互いのプレーに関われるようにしなければ」と語った。タフな背番号33は、自らの後方で天皇杯の思い出を語る金園英学に突っ込みを入れたあと、さらに「勝たなければ次はない試合が続きます。まずは(26日の準々決勝)柏戦で100%の状態に持っていき、全力で戦うこと」と意気込みを口にした。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/12/16 20:37