ボルフスブルクがブンデスリーガを震撼させている。08/09シーズンのリーグ初制覇以降再び中位以下を彷徨うクラブになってしまったが、今季はブンデスリーガを驚かせている。
ボルフスブルク躍進のきっかけになったのは、昨季の衝撃的な人事だ。シーズン途中の12年11月にブレーメンからアロフォスSDを引き抜くと、冬季中断期間中にはニュルンベルクを率いていたヘッキング監督が電撃移籍。迎えた今季、チームは前半戦を終えてEL出場圏内の5位に位置している。ただし、ボルフスブルクにとってEL出場は最低限の目標でしかない。彼らが目指すのはCL出場だ。
そのカギを握るのは19歳の攻撃的MFマキシミリアン・アーノルドだろう。ジエゴをトップ下からサイドへと追いやったアーノルドは、昨季後半戦に18歳と286日という若さでデビューを飾った。出場3試合目で初得点を挙げると、そこから3試合連続得点を記録。今季は先発出場した開幕戦で退場してしまい、その後はなかなか出場機会を与えられなかったが、第9節・アウクスブルク戦で先発復帰するとそこから7試合で5得点を挙げた。特筆すべきは練習によって磨き上げられたそのシュートテクニック。彼は左足でさまざまな球種のシュートを放つことができ、特にミドルシュートがうまい。
ここまで通算17試合出場で8得点。逸材と言われたゲッツェ(バイエルン・ミュンヘン)でさえデビュー当初はこれほどの結果を残すことはできなかっただけに、その才能の大きさは明らかだ。
加入濃厚となっているベルギー代表MFデブライネが加われば相手のマークは分散し、アーノルドの脅威はさらに増すだろう。どうやらボルフスブルクのCL行きのカギを握っているのがこの19歳であることは間違いなさそうだ。BIGの対象試合ともなっている週末のハノーファー戦で、ぜひとも注目してほしい選手の一人である。
(BLOGOLA編集部)
2014/01/24 11:33