「非常に良いバランスでプレーできている」と柱谷幸一監督から高い評価を受けている、風間宏希と加藤弘堅のボランチ・コンビだが、それでもともに向上心は旺盛だ。
「ボランチはチームの出来を左右する存在なので『自分が牽引するんだ』という強い気持でプレーしたい。例えばドリブルでボールを運ぶとか、そういう積極的なプレーができる試合もあれば、一つの失敗を引きずってしまうことも。要するにメンタル的な強さが足りないということ。メンタルの下降を途中でグッと止める強靭さを見に付けたい」(風間)。
一方の加藤は配球以外の手段で攻撃のレベルアップに貢献したいと言う。
「もっと“無駄走り”をしたい。例えば、一列前の(井上)翔太にボールをつけた後に彼を追い越すようなフリーランをする。そうすると、(川島)大地くんらSBの存在もあるから、相手のDFは対応に困るはず。カウンターのリスクも出てくるが、自分から仕掛けている分、そうなったときの対応も素早くできる。動きで攻撃のリズムをつくる、あるいは変化をつけることに、今後はどんどんチャレンジしていきたい」
この二人の成長はまだ止まりそうにない。
(北九州担当 島田徹)
2015/10/01 15:27