監督交代発表から一夜明け、横浜FCの北川浩史社長が囲み取材に応じた。
ミロシュ・ルス前監督から辞意を伝えられたのは、アウェイでの明治安田J2第31節・札幌戦(0●2)で敗れたチームが戻ってきた夜のことだったという。「翌日にかけて何回か話し合い、慰留もした」が、「体調にも不調をきたし、限界だということで」、クラブもそれを了承。通訳の交代や、「ルス前監督がよく知っていて、コミュニケーションが取れるゲームメイカー的な選手(ロク・シュトラウス)の補強」といった改善策を講じた矢先のことだけに、クラブにとっても残念な結果だったようだ。
新たに就任したのは中田仁司監督。S級ライセンス保持者で今年から強化育成テクニカルダイレクターとしてチームを把握しており、残り11試合というタイミングを考えれば妥当な人事だろう。今後は強化から外れ、監督専任となる。「現状はJ3降格圏内。ここからどう残留していくかが一番のミッション」と、北川社長は目標を明確にした。荒療治を施し、目標に向かってクラブが一丸となれるか。横浜FCにとっては正念場だ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/09/17 07:00