今季の仙台は開幕前から入れ替わり立ち替わり負傷者が出てきた。離脱した選手が出るたびにカバーをした選手が奮闘し、チームとしての戦い方のベースを支えてきた反面、やはり安定した戦い方や成績の向上を図る上では、戦力が全員そろうに越したことはない。
19日の練習場には、ここまで長期離脱していたFWウイルソンとDF渡部博文がスタートから練習に復帰。まだウォーミングアップとフィジカルトレーニングメニューまでだが、全体練習をこなした。全員でここまでこなしたことは実は開幕後初めてで、「まだすべてではないのですが、活気が加わりました」と渡邉晋監督は彼らの復帰を歓迎した。
監督は19日の練習前に「前節(明治安田J1・2nd第6節・鹿島戦/2●3)は悔しい負けだったが、下を向かず進んでいこう。人や地域の良い知らせを純粋に喜び、自分たちも幸せを引き寄せよう」とチームに呼びかけたという。二人が完全復帰に向けて歩を進めている朗報も、チーム全体の追い風にしたいところだ。
(仙台担当 板垣晴朗)
2015/08/19 21:12