明治安田J2第15節千葉戦(3○1)で2ゴール、第16節大分戦(2○1)で1ゴールを挙げて2連勝に貢献した小松塁(写真/左から2人目)。その好調な小松が練習後、190cmの長身を丸めるようしてある作業に没頭していた。スパイク磨きだ。小松はプロになってからずっと自分で磨いているらしいのだが、その理由は主に以下の3つ。
「自分が使う大事な用具なので、自分で」
「ピカピカになるのが楽しくて」
「自分で育てたいから」
後者の二つは解説が必要だろう。まず、小松はカラーではなく磨き上げたピカピカ感をより楽しめる黒革をわざわざ選択している。そして、3つ目のコメントは実は小松と同様に天然皮革のスパイクを履く柱谷幸一監督と共通。天然皮革は履くほどに足に馴染み、いつの間にか“育て上げる”感覚になるらしい。そして、育成感覚を深めるのに不可欠な“お世話”が、自らの手で磨くことらしいのだ。
(北九州担当 島田徹)
2015/06/03 16:45