7日、大分とのトレーニングマッチを終えた柱谷幸一監督が携帯電話の着信履歴に目を留めた。弟である水戸の柱谷哲二監督から。前日の明治安田J2第17節の試合後(2○1)に握手をして別れたばかりだった。
「何だろうなと思って折り返したら、『オレ、解任されることになった』と。自分も京都時代に解任された経験があるので悔しさは十分に理解できたから、いろいろ言葉は送った」
水戸が哲二監督の解任を公にする前にかわした兄弟の会話とはどんなものだっただろうか。詳しい内容を兄・幸一監督は明かさなかったが、記者に話した次の言葉から、とても熱いエールだっただろうことは推察できる。
「公式なコメントを見たけど、『すべての責任は自分にある』なんて実に潔いテツらしい言葉だと思った。兄弟対決がなくなって寂しいか? すぐに実現するよ。だって、若手をきちんと育て、戦える集団をつくれるあのタイプの監督をほしがるクラブは多いと思うから」
(北九州担当 島田徹)
2015/06/10 18:49