29日、ピッチを大きく使ってサイドチェンジも交えながら、縦へのスピードアップを図って得点を狙う攻撃練習の中で、玉田圭司が1トップに入った。
彼が先発から外れた5月はチームも1勝1分3敗と低空飛行を続け、流れの中からの得点もめっきり減った。それだけに、抜群のキープ力とともに、周囲とうまく連動する彼の技術が待ち遠しい。練習で玉田と攻撃陣の一角を担った楠神順平も、「タマさん(玉田)のところでボールも収まるし、イメージや感覚も合う。自分にとっても大きい」と“復帰”を歓迎する。
札幌には、小野伸二や稲本潤一など、W杯日本代表としてともにプレーした選手もいる。「対戦するのは楽しみだし、やるからにはチームとしても勝ちたい。個人としても印象に残るプレーを見せていきたい」と玉田は闘志を燃やす。
「自分の役割を全うしたいし、チームが勝てるようにやっていきたい。自分たちがどの目標に向かっているのかを、もう一回思い返して戦いたい」と話す経験豊富な背番号20の存在が、チーム再浮上のカギを握る。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/05/29 19:27