前節(明治安田J2第11節・熊本戦/2△2)、同点に追いつく中美慶哉のスーパーゴールを真後ろから見届けたのは小野寺達也だ。
中美本人は「得意のコースなんで」と淡々とした様子だったが、小野寺は「あのドリブルから(角のコース)に持っていけるのはすごい。助けられました。持っているなと」と称賛を惜しまなかった。ただし、こんなことも。
「まあ、あんなシュート見たことないですけどね(笑)。あいつはそんなにシュートがうまくないと僕は思っているんで(笑)」
じゃあ誰がシュートが得意なのか、という話題になると、
「うーん……」
と、しばらく考え込む小野寺。もしや……誰もいない?
「ああ、(河本)明人がうまいですね。センスありますね。あとは……、マコ(杉本真)ですね」
小野寺と杉本は拓殖大学時代からの同期だ。
「ミートがうまいし、点を獲れるところにいるのが一番の武器ですよ。昔からうまいんですよ、あいつ」
と、シュート練習をする杉本を見ながら目を細めていた。
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/05/04 20:54