FC東京のFW武藤嘉紀が4日、ドイツ1部のマインツとの移籍交渉を今週中にも開始することが分かった。ドイツのサッカー専門誌・『キッカー』も現地で伝えている。
マインツは日本代表FW岡崎慎司も所属するドイツの中堅クラブ。武藤には現在、イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーから正式オファーが届いており、そのほかにもオーストリア1部のザルツブルグやドイツの数クラブが獲得に興味を示している。
武藤は現在、腰やひざなど複数の箇所を痛めながらも試合に出場しているが、2日に行われた明治安田J1・1st第9節・川崎F戦では値千金の決勝点を挙げるなど、エースとして結果を残している。現在リーグ戦6得点でゴールランキングも4位につける。
FC東京の立石敬之GMは先日の取材で「チェルシーへの返答がまずは優先。同時にほかのクラブからの話も含めて、武藤には知らせている」と話し、移籍先選びは武藤本人の決断が待たれる状態。そんな中、世界トップクラスの選手たちが集まるチェルシーでは当然武藤も試合出場へのハードルは高く、その点がこれまでもネックとなっていた。キッカー誌も「マインツはスタンフォード・ブリッジ(チェルシーのスタジアム)よりもチャンスはあり、そもそもチェルシー側は獲得と同時にフィテッセ(オランダ)へのレンタル移籍を検討しているとみられる」と報じている。
5月に入り欧州各クラブの来季に向けた強化も本格化。その波に乗るように、いよいよ武藤の移籍交渉もさらなる動きが出てきている。
(FC東京担当 西川結城)
2015/05/04 20:47