武富孝介が明治安田J1・1st第8節・川崎F戦(4○1)で挙げた同点弾が、今節のベストゴール候補にノミネートされている。一気の加速でボランチを置き去りにすると、DFが複数で前をふさぐ中、彼は右足を一閃。強烈なシュートが約15mの距離からDFの隙間を抜けて、左ポストぎりぎりに収まった。
武富はまず「モンちゃん(レアンドロ)と工藤(壮人)が動き出してくれていた」と、コースを空ける動きへの感謝を口にする。最初はパスを考えていたというが、川崎FのDFは詰めてこなかった。「前の相手がいたので、触られない程度にずらした。あとはGKのタイミングだけですね」(武富)。言葉にすると簡単だが、彼らしい小刻みかつ安定した左右の動きで、相手を翻弄した駆け引きも含めてのゴラッソだった。
武富は12年のJ2第21節・富山戦でも見事なボレーシュートを決め、「2012 スカパー!J2ベストゴール」を受賞している。しかし本人は「今回のゴールの方が好き」と、川崎F戦のスーパーゴールに満足した様子だった。
(柏担当 大島和人)
2015/05/01 20:47