関東大学サッカーリーグをもっと知ってもらうために、OB選手が大学時代を振り返る連載企画。4回目の今回は中央大OBの永木亮太が大学サッカーを語ってくれた。
photo:Atsushi Tokumaru photo:JUFA/REIKO IIJIMA
■プロフィール
永木 亮太(ながき・りょうた)
1988年6月4日生まれ、26歳。神奈川県出身。173cm/72kg。ヴェルディ川崎ジュニア→FC奈良→川崎F.U-15→川崎F.U-18を経て中央大に入学。2010年には湘南の特別指定選手としてJ1リーグ戦11試合に出場。11年に湘南に加入し13年からはキャプテンを務める。
——永木選手にとっての大学での思い出を教えてください。
「自分は1年生のときの思い出が強く印象に残っている。中央大学ではスポーツ推薦で入った人は寮に入らないといけない決まりがあって、その寮部屋が各学年1人ずつの4人部屋。そうなると1年生の仕事がどうしても多くなってしまう。洗濯や掃除、練習の準備など、本当に大変だったけれど、それがすごく良い経験になったというか、厳しさの中に親交が深まるところもあって、上下関係を学べたと思う。高卒でJリーグに入った選手と、大卒で入った選手では違いがあると感じていて、大卒の選手たちは一般の社会に出てもしっかりとそういうことができると思う。自分にとってはそういったことを学べたという思いが強い」
——大学サッカーの魅力をどんなところに感じていますか?
「大学サッカーはリーグ戦がJリーグと似ていて、1年間とおしてシーズンを過ごせることは面白かった。その中でもJ1、J2のようにリーグ戦の中で昇格や降格などの緊張感のある試合もできるし、総理大臣杯やインカレなど、負けたら終わりのトーナメントの大会もある。公式戦を戦う機会がすごく多いので、日々の練習や試合でとても成長できると思う」
——一方で難しさはどんなところに感じますか。
「やっぱり大学は誘惑がホントに多い(笑)。そっちに流れてしまう人も多いけれど、本当に強い意志を持ってまじめにサッカーに取り組めば、成長できるし、環境も良い。学校生活を送りながらサッカーをすることで、人間的な部分でも成長できる。そういうところは大きいと思う」
——最後に現役の関東大学リーグで頑張っている選手たちにメッセージを。
「プロを目指している人に対して言いたいのは、いろいろと周りに流されることもあるかもしれないけど、そういうところで流されず、高い目標を持ってサッカーに真摯に取り組んでいれば、プロの道は決して狭くはないということ。いまのJリーグでは大卒で活躍している選手も多い。もちろんプロに入れば厳しい環境に身を置くことになるかもしれないけれど、それはプロになってから考えればいい。プロになりたい気持ちを持って、行動に示して、真摯に取り組めばいい結果が待っていると思うので、頑張ってほしい」
4月25日(土)、26日(日)はJR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグの第5節。詳しくは(一財)関東大学サッカー連盟オフィシャルサイトへ!
聞き手:湘南担当・林 遼平
(BLOGOLA編集部)
2015/04/22 10:31