関東大学サッカーリーグをもっと知ってもらうために、OB選手が大学時代を振り返る連載企画。3回目の今回は中央大OBの皆川佑介が大学サッカーを語ってくれた。
photo:寺田弘幸 photo:JUFA/REIKO IIJIMA
■プロフィール
FW 22 皆川 佑介(みながわ・ゆうすけ)
1991年10月9日生まれ、23歳。186cm/84kg。東京都出身。所沢中→前橋育英高を経て中央大に入学。2013年にはユニバーシアードカザン大会で銅メダル獲得に貢献。14年に広島に加入すると、ハビエル・アギーレ前日本代表監督に大抜擢されA代表デビューを果たす。
――大学ではどんな4年間でしたか?
「プロになるためのことを大学でやってきたと思っているし、サッカー以外のことも学ぶことができた4年間だった。僕は高校を卒業するときにプロになれなかった。そういう想いを持ちながら毎年プロを輩出している中央大に入って、プロになるんだという気持ちをずっと持ち続けてやっていた4年間だった」
――ポジション争いは大変でしたか?
「僕と同じポジションには、一つ上の先輩にアン・ビョンジュンさん(川崎F)がいて、二つ上には林容平さん(FC東京)がいて、試合に出れるようになるまで大変だった。でも、そういうすごい人たちがいたから、自分も高い目標を持ち続けることができた。すごく濃密な時間を過ごしたと思う」
――2012年にはひざの大けがも経験しました。
「まだプロになることが決まっていない状況でのけがだったし、その翌年にはユニバーシアードも控えていたので、当時はかなりへこんだ(苦笑)。周りにも迷惑を掛けたけれど、『けがをしてから強くなる』と励まされ、だんだん自分でもそういう気持ちを持つようになって、一から体を作り直そうと思った。けがをしてから得たモノもたくさんあった」
――関東大学サッカーリーグで頑張っている学生たちにメッセージを。
「目標を持っていれば必然的にやることは決まってくると思うし、その目標に向かって続けることが大事だと思う。高い目標を持ってサッカーを続けていれば、誰かが必ずどこかで見てくれている。そう信じて頑張ってほしい。僕は高校でも大学でも注目されるような選手ではなかったけれど、目標を持って続けてきた。それが今でも自分の強みだと思っている。今の自分にも言えることだけど、チャンスが来たときにつかむことがすごく大事。それをつかめるかどうかは毎日の練習の一つひとつに隠れている。僕はそう思ってやってきたし、これからもやっていきたいと思っている」
4月18日(土)、19日(日)は関東大学サッカーリーグの第4節。詳しくは(一財)関東大学サッカー連盟オフィシャルサイトへ!
聞き手:広島担当・寺田 弘幸
(BLOGOLA編集部)
2015/04/16 09:52