12日に引退を発表した岐阜の服部年宏のことを、05~06年に磐田でともにプレーした村井慎二(写真)は「全体が見えていて、いろんなところに顔を出す。簡単な言葉で的確なヒントをくれる先輩」と語る。黄金期の磐田を知らない村井は、服部の話の中でサッカーの面白さを知った。
「以前、いつまで現役を続けるかと聞かれて『ハットさんを目指します』と答えたんです。もっと続けると思ってたから、今日のリリースを見てびっくりしました。偉大な功績を残した選手で、その近くで一緒にプレーできたことは僕にとって財産。『おつかれさまでしたというより、勉強させてもらってありがとうございました』と言いたい」。
東海大第一高と東海大で服部の2年先輩にあたる田坂和昭監督は、引退の一報に最初は「えっ、誰が!?」と聞き返した。「まだ動けるのにもったいないな。でもアイツのことだから何か考えがあるんだろう」。
高1の頃は無口で暗いヤツだった、と思い出して笑い、「大学時代に一緒に2部に落ちた仲間(笑)。いい人生を歩んでほしい」と、後輩の新たな一歩にエールを送った。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/11/13 08:06