今節、出場すればJ1通算200試合を迎える田中亜土夢。「節目の試合でゴールを決めたい」と意気込んでいる。
今季から背番号10を背負ったものの、シーズン当初は思うようなプレーができない歯がゆさがあった。思い切りのよさが出せるようになったのは、9月の中断明けだという。
そのきっかけは、警告累積で出場できないJ1第24節・広島戦前の練習。田中亜はサブ組の[3-4-3]の左ウィングバックに入った。このとき、対峙した小泉慶に背後を突かれたり、川口尚紀に裏返されたりしたことで「裏に出られるのは、守備側にとってすごく嫌だ」と改めて実感。以降、狙いは明確になり、攻撃の際は、相手が嫌がる場所を突き続けるようになった。鋭いスルーパスも武器になりつつある。
「ちょっと遅かったですけど、一試合一試合、成長できたと思う。100試合の頃より、やりたいこともできるようになった」と、200試合への想いを語った田中亜。新潟の10番として、さらに成長を続け、存在感を増していく。
(新潟担当 野本桂子)
2014/12/03 07:00